外国語を書くというのは、話したり聞いたりすること以上に難しいものです。間違いが残ってしまう怖さもあります。英語を勉強したときのことを思い出すと実感できるでしょう。ですから、外国出身保護者が連絡帳に書こうとする姿勢を見せたら、まずはそれを認めてください。

家族の方は「どうせ間違えるんだし…」「間違えたら恥ずかしいよ」など、書いてみようという意欲を削ぐようなことは決して言わないでください。

「旦那さんに書いてもらえばいいじゃない」「子どもさんの方が日本語ができるんだから、子どもさんに書いてもらったら?」などの発言も止めましょう。外国語を書くなんて大変なことをわざわざしなくても…という思いやりから出た言葉であっても、自信を失わせる結果になってしまいます。

印鑑や名前、「ありがとうございます」や「すみません」など、少しでもいいから書いてみるように促してください。がんばって書いたときには、それをほめたり書いたことに対する感想を言ったりするなど、必ず反応を示してください。

園の先生方であれば、返事を書いたり、お迎えに来たときに保護者が書いたことに触れたりしてみてください。それは大きな励みになるでしょう。また、たとえ間違いがあっても意味に影響がなければ指摘しないでください。間違いを直してほしいと頼まれたときには、相手の様子を見ながら教えてあげるといいでしょう。