(保護者の母国語)なんか、子どもに習わせなくてもいい

この言葉を言われて傷ついたお母さんがいます。だれにとっても母国語は大切なものです。それを子どもにも教えて母国語で親子のコミュニケーションをとりたいというのは、親としてごく当たり前の気持ちです。

また、日本語にあまり自信がないから子どもに話しかけないというよりは、母国語でもいいからどんどん話しかけた方が、子どものことばの発達にはよいという研究結果もあります。外国出身の保護者を持つ子どもは、複数の言語、複数の文化に触れることができると前向きにとらえてみてください。母国語以外にも、母国の習慣や保護者の宗教を否定するような発言も控えましょう。

外国人のお母さんだから、わからなくても仕方がない

特にアジア出身の人で、こう言われるのがいちばん辛いというお母さんは多いです。自分が外国出身だというだけで子どもに何か不利になるのではないか、母親の出身のせいで子どもがいじめられるのではないか、子どもにハンデを負わせたくないと思い、常に緊張状態にいるのです。たとえなぐさめるつもりでも、このような言葉をかけるのは控えた方がいいでしょう。むしろ、折に触れて「わからないことは何でも聞いてほしい」という姿勢を伝えてください。

また、他の保護者からこの一言を言われて傷つく場合もあります。外国出身というだけで、その保護者を色眼鏡で見るのではなく、同じ保護者として子どもたちをみんなで温かく見守ろうという意識は大切です。